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DTPとは?(マニュアル作成編)

マニュアルを作成したいと考えている方、マニュアルのアウトソーシング(外注)を検討中の方の中には、「DTP」という用語をはじめて聞く方もいらっしゃるかもしれません。

本記事は、マニュアル制作会社が解説する「DTP」の基本情報です。

マニュアル作成のコツ

目次
DTPの基本情報
DTPソフトとは
まとめ

DTPの基本情報

DTPとは、「Desktop Publishing」(デスクトップパブリッシング)の略語で、「ディーティーピー」と読みます。
Desktop Prepress、Desktop Printingの略語としても使われる場合もあります。

文書、写真、図などをコンピュータ(デスクトップ)上でレイアウト(組版)し、データから印刷(パブリッシング)をして出版物を作成することができます。
出版物はその昔、活版印刷(活字を組み合わせて作った版を使った印刷)が主流でしたが、DTPの出現により、印刷物は電子データでの作成が主流となりました。ここ30年を振り返っても、DTPの世界は大きく変化し続けています。

DTPソフトとは

DTPを行うためのソフトウェアを一般にDTPソフト(Desktop Publishing Software)と呼びます。ただ、昨今ではDTPの専門性が薄れており、本来はDTP専用のソフトウェアではないものも多くあります。

ここでは、「マニュアル作成」の視点から、よく利用される主なDTPソフト、過去に利用されていたDTPソフトをご紹介します。

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Adobe InDesign(インデザイン)

DTPを行う際に最も一般的とされるソフトウェア。日本語組版機能で便利なものが多く、使い勝手が良いとされています。当社では、印刷用途のあるマニュアル、デザイン性を求められるようなマニュアルを作成する際に使用することが多いです。

Adobe Illustrator(イラストレーター)

本来はデザイン向けのソフトウェアですが、DTPソフトウェアとして利用される場合もあります。デザイン性が高くページ数が少ないマニュアル、カタログ、パンフレット等の作成に適しています。ページ数が多くなる場合は、InDesign等の使用をお勧めしています。

Microsoft Word(ワード)

本来はテキスト編集主体のソフトウェアですが、DTPソフトウェアとして利用される場合もあります。ほとんどのパソコンにプリインストールされており、利用できる層が幅広いため使い勝手が良く、当社でも、ここ10年間はWordを使ったマニュアル作成の比率が高くなっています。
印刷物の元データとしては機能として物足りない部分もありますが、社内で複合機から出力するものとしては充分な品質です。

Microsoft PowerPoint(パワーポイント)

本来はプレゼンテーション用のソフトウェアですが、DTPソフトウェアとして利用される場合もあります。直観的なデザイン・編集が可能なこと、ビジネスシーンで資料作成に利用される場合が多いことから利用できる層が幅広いため、使い勝手が良く、当社でもここ数年、PowerPointでの作成要望を受けることが多くなっています。
印刷物の元データとしては機能として物足りない部分もありますが、社内で複合機から出力するものとしては充分な品質です。

Microsoft Excel(エクセル)

本来は表計算用のソフトウェアですが、DTPソフトウェアとして利用されることも稀にあります。Excelを方眼紙のように利用して編集する方法は一部のビジネスシーンでよく利用されており、例えば、画像やテキストの配置を定型(フォーマット)化するような、帳票やレシピ等の作成に適しています。ただ、印刷向けの機能は非常に弱いため、印刷する際には注意が必要です。

Microsoft Publisher(パブリッシャー)

Microsoftが提供するDTP専用のソフトウェア。DTP向けの機能が多く便利ですが、ほとんどのパソコンにプリインストールされているWordと違って別途購入する必要があり、利用者は非常に少ないです。

Adobe PageMaker(ページメーカー)

1980年代に最も利用されていたDTPソフトウェア。1990年代にはその地位をQuark XPressに取って代わられ、AdobeがInDesignに注力したため、PageMakerは開発を終了しています。

Quark XPress(クォーク)

1990年代~2000年代に最も利用されていたDTPソフトウェア。日本語向けのDTPソフトウェアとしてはInDesignの方が機能等で優れており、2010年代以降はInDesignに取って代わられました。

Adobe FrameMaker(フレームメーカー)

DTP専用のソフトウェアで、特に、ページ数が非常に多いマニュアルなどの大規模出版物に向いています。Adobeに買収されてからはInDesignと内部競合していることから、2015年以降はバージョンが更新されていません。

まとめ

DTPの概要と、主なDTPソフトをご紹介しました。
何のソフトウェアを使用してマニュアル作成すればよいのかお悩みの方、ぜひご相談ください。マニュアルの内容、仕様、メンテナンス等まで加味して、最適な作成ツールをご提案いたします。

つい読んでしまうマニュアル作成のリーディングカンパニー、株式会社フィンテックス

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監修者

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中丸 貴仁

企画営業部 営業本部長 / 経営学修士(MBA)

<略歴>

フィンテックスにて、マニュアル作成に関する様々な顧客課題解決に従事。 金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。500社以上のマニュアル作成に携わる。また、複数の大企業でマニュアル作成プロジェクトの外部マネージャーを兼務している。 趣味は茶道。

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