USER CENTERED MANUAL®USER CENTERED MANUAL®

マニュアルアカデミー

  1. ホーム
  2. マニュアルアカデミー
  3. 初心者のための動画マニュアル作成術

マニュアル全般

初心者のための動画マニュアル作成術

皆さんはマニュアルといえば、どういったものを思い浮かべるでしょうか。
これまでは、作業手順などの文書を紙でまとめたものが一般的でした。
しかし近年では、動画マニュアルを導入する企業も増えてきています。
「新入社員向けに動画マニュアルを作ってみたいが、何が必要なのかわからない」
「動画マニュアルを作るコツが知りたい」
この記事では、そのような方に向けて動画マニュアルについてわかりやすく説明します。

目次
動画マニュアルとは何か
動画マニュアルの活用方法
動画マニュアルの作り方
動画マニュアルを外注するには
スムーズな動画マニュアル作成を行うために

そもそも動画マニュアルとは、どのようなときに使用されているのでしょうか。メリット・デメリットと合わせて説明します。

動画マニュアルの定義と特徴

動画マニュアルとは、自社内における業務や作業の手順について、または外部の顧客に向けて自社製品やサービスの操作方法について説明した動画のことです。
文章や写真だけでは説明しづらい作業内容も、動画であればわかりやすく、流れもイメージしやすいという特徴があります。
また、紙のマニュアルと比べて管理がしやすく、より簡単に共有できるのも特徴です。タブレットやスマートフォンなどでも利用できるため、時間や場所を選ばず好きな時に閲覧することができます。

動画マニュアルのメリットとデメリット

メリット

  • 時間と場所を選ばず確認できる
    時間や場所を選ばず、好きなときに再生してマニュアルを確認することができます。
  • 実際の作業がイメージしやすい
    口頭や文字による解説では理解しづらい作業を、一連の流れで視覚的に理解できます。動画であれば、日本語話者でなくとも理解しやすく、人材育成の効率化や人手不足の解消にもつながります。
  • 運用コストが削減できる
    紙のマニュアルに比べて管理がしやすく、マニュアル改訂の度に印刷・配送する必要がないため、印刷コストの削減にもつながります。自社サービスや製品の解説動画であれば、問い合わせに対応するコストも削減が見込めます。

デメリット

  • 動画マニュアルに不向きな作業もある
    動画は一連の流れを視聴するものなので、作業の一部分だけを確認するのに手間がかかります。作業工程が長く複雑な業務や、確認事項が多い事務のような業務にはあまり向いていません。
  • 視聴者の環境に左右される
    動画の視聴にはタブレットやスマートフォン、ネット環境が必要です。デバイスが小さすぎたり、ネットにつながりにくかったりすると、マニュアル動画を視聴するのが難しくなります。
  • 動画作成や更新の負荷が高い
    理解しやすい動画マニュアルの作成には、構成やシナリオを準備したり、動画に字幕を付けて編集したりといったスキルが必要です。また、文書と違って途中の一部分だけを変更することが不可能なので、撮り直しが必要になることもあります。

それでは、動画マニュアルが実際にどのような場面で活用できるのか見てみましょう。

教育・トレーニングにおける動画マニュアルの活用法

複数の支社や店舗で、指導者の人員確保と指導内容の均一化を図るのは大変です。
研修・トレーニング用の動画を準備して全社的に使用すれば、指導者の負荷が軽減されるとともに、その指導内容が均一化され、社員のスキルアップも期待できます。

製品やサービスの説明における動画マニュアルの活用法

自社製品やサービスの操作方法を動画マニュアルで行うことで、ユーザーは疑問点を自分で解消しやすくなり、問い合わせに対応するコスト削減が期待できます。
営業においては、自社製品やサービスのデモンストレーションを動画マニュアルで行うことで、顧客へ大きなインパクトを残しながら、わかりやすく製品やサービスを紹介することができます。

ここからは実際に、動画マニュアル作成の手順を見ていきましょう。

基本的な手順と必要なツール

  1. 目的を明確にする
    動画マニュアルを制作する目的を洗い出しましょう。どのような問題を解消したいのか、誰に向けて動画を作るのかをしっかり設定することで、動画の内容も決まっていきます。
  2. 構成を組み立ててシナリオを作成する
    動画の構成を練り、シナリオを作成しましょう。構成で何をどの順番で伝えるかまとめ、それを基にシナリオを制作することで、スムーズな動画撮影につながります。
  3. 動画を撮影する
    手元の作業・操作を撮影する場合には、さまざまな角度から動画を撮影しましょう。同じ角度から撮ると、作業の過程で大事な部分が隠れてしまったりすることがあります。また、見本となる作業者はゆっくりと作業することを心がけると、視聴者も見やすくなります。
  4. 動画を編集する
    撮影した動画に字幕やナレーションを付けたり、注目してほしいポイントに印を付けたりしましょう。不要な部分を削り、動画をコンパクトにして見やすくすることも大切です。

動画マニュアル作成には、撮影端末と動画編集ツールが必要です。
撮影をスマホやタブレットで行うことで、費用を抑えることができます。動画編集ツールも、無償・有償さまざまなものがありますが、機能や特徴を比較して最適な編集ツールを選びましょう。

効果的なストーリーテリングのテクニック

ストーリーテリングとは、こちらの伝えたい思いやコンセプトを、物語や体験談などで印象付けて伝えることをいいます。
動画マニュアルにおいては、作業の注意点や守らなかった場合のリスクなどをストーリー風に紹介することで、より記憶に残りやすくなります。
また、社内研修用の動画の場合には、会社の理念や部署の役割などを、お客様の声や先輩社員の体験談を交えて伝えることで、より共感と理解を得られるでしょう。

動画編集のポイントと注意点

動画編集では、動画を視聴しやすい長さに調整することを心がけます。どうしても長くなる場合は、動画を複数回に分ける、チャプターを分けるなどの工夫をしましょう。
また、字幕は付けた方が良いでしょう。字幕を付けることで、聞き取りづらい音声もわかりやすくなりますし、音声が再生できない環境でも視聴できるというメリットにもなります。背景によっては字幕が見えにくくなるので、色を変えたりして視認性を上げましょう。

動画マニュアル作成でつまずいてしまったら、外注も選択肢に入れましょう。

外注のメリットとデメリット

外注することで、より高い技術で動画マニュアルを作成できるのがメリットです。マニュアルの構成やシナリオ、見せ方や説明の手法もプロに任せることで、より見やすくわかりやすいマニュアルに仕上がるでしょう。
デメリットはやはり費用です。作りたいマニュアルを明確にしていないと、価格と効果にズレが出てしまうこともあります。

外注先の選び方と注意点

通常の「動画作成」と「動画マニュアル作成」は似てはいるものの、厳密に見ると異なる点がたくさんあります。
SNS用のプロモーション動画を得意としている会社でも、動画マニュアル作成のノウハウは持っていない可能性があります。
外注先を選ぶ際には、どんな動画作成が得意な会社なのか、確認しておくと良いでしょう。マニュアル制作会社であれば、動画以外のマニュアルとセットで分析・提案を受けたり作成を依頼したりできるので、より高い効果が望めます。

外注にかかる費用と予算管理のポイント

動画マニュアルに必要な費用は、その尺(長さ)や仕様(アニメーション、ナレーション、音声、字幕等)によって大きく変動します。
費用と効果を考えて、納得できる動画マニュアルができるようにしましょう。

動画マニュアルは、文章では説明しづらい作業を説明するのに便利です。一方で、作る目的を明確にしなくては、理解しにくい動画マニュアルになってしまいます。

当社では、動画マニュアルが本当に必要なのか、課題解決のためにはどんなマニュアルを準備すれば良いのかなど、マニュアルのあり方から検討・ご提案いたします。 マニュアル作成でお悩みの方はフィンテックスへご相談ください。

監修者

監修者の写真

中丸 貴仁

企画営業部 営業本部長 / 経営学修士(MBA)

<略歴>

フィンテックスにて、マニュアル作成に関する様々な顧客課題解決に従事。 金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。500社以上のマニュアル作成に携わる。また、複数の大企業でマニュアル作成プロジェクトの外部マネージャーを兼務している。 趣味は茶道。

記事一覧へ