マニュアルアカデミー
なんでもコラムマニュアル全般会社紹介アウトソーシング制作会社
私たちフィンテックスは、「マニュアル制作会社」を名乗って事業を行っています。
「制作会社」を名乗る会社には、どんなこだわりがあるのでしょうか。「製作会社」や「作成会社」とは違うのか??今回は、「製作」、「制作」、「作成」の意味合いの違いを解説すると同時に、私たち「制作会社」の事業とこだわりをご紹介します。
目次
制作と製作の違いを知ろう
フィンテックスが得意とする「制作」とは
「マニュアル制作会社」としてのこだわり
まとめ
「制作」と「製作」は、どちらも何かを作り出す行為を表しますが、用途やニュアンスに違いがあります。
それでは、マニュアルは「制作」するのか「製作」するのか・・
物理的な製造物を生み出すわけではないので、「製作」ではないことは明らかですね。
では、「制作」と表現することに違和感はないでしょうか・・ポイントとしては「創造的な作業」にあたるかどうか。ここは意見の分かれるところです。
マニュアルとは、あくまでも正しい知識・情報を正確にユーザーに伝えるための文書であり、それを作り上げるのは「クリエイティブな作業」とは呼べないのではないか、という考え方があります。
それでも私たちが「制作会社」を名乗る理由があります。その理由については、また記事の後半でお伝えします。
もう一つ、「作成」なのか「制作」なのかという議論もあります。
こちらも、元の意味合いから見てみます。
「文書やデータを作り上げる」という意味を踏まえると、マニュアルには「作成」という表現も適切とも感じられます。
ここで明らかに読み取れる違いは、やはり「創造性」でしょうか。
フィンテックスのメイン事業としているのが、さまざまな企業からのご依頼を受けてマニュアルを作る、「マニュアル作成代行サービス」です。
一事例として、A社様から「業務マニュアル作成」の打診を受けた際のフィンテックスの対応を紹介します。
当社には、多種多様な業界・分野のお客様から問い合わせがあります。その状況や課題はまさに千差万別。営業担当者が、まずは徹底的にヒアリングをさせていただきます。
年間100社近いお客様からヒアリングをしている営業担当者、
「このお客様、B社に近いパターンだな」とピンときました。
徹底ヒアリングを終えた営業担当者が、A社様の担当者にお伝えした言葉は、
「御社の場合、マニュアルは根本的な解決策にはならないかもしれません」
フィンテックスでは、「マニュアルの必要性」からお客様とともに考えます。
マニュアルを作ればその課題は解決するのか、マニュアルの整備が最適解なのか、お客様との対話を重ねながらアドバイス・提案をさせていただきます。
複数回の打ち合わせ・ご提案を経て、A社様はまず「業務の体系整理・見える化」に着手することを決断。第1フェーズとして「業務整理・業務フロー作成」のご発注をいただきました。
業務の体系整理・見える化は、フィンテックスの得意とする業務です。既存資料・マニュアルや、現場のご担当者への取材・ヒアリングにより業務内容を詳しく把握し、それを体系的に整理・見える化していきます。
業務フロー等に落とし込んで業務を見える化することで、業務の非効率や課題があぶり出されることもあり、業務マニュアルの内容にも直結する重要な工程です。
第1フェーズを経て、具体的な業務マニュアルのイメージが見えてきたA社様、
いよいよ第2フェーズの「業務マニュアル作成」に移ります。
「業務の体系整理・見える化」を実施することで、社内業務が最適化された状態で、業務マニュアルを作成することができます。また、解説すべき内容やボリューム(ページ数)を正確に測ることができるようになるため、予算化やスケジュール立案もスムーズに進行するでしょう。
複数回の校正を経てA社様の業務マニュアルができ上り、フィンテックスからのデータ納品とA社様社内の検収が完了しました。
しかし、業務マニュアルはこれで「完成」ではありません。
業務マニュアルは、現場の社員がきちんと使いこなし、役に立ってはじめて「完成」します。業務内容が変われば、応じてマニュアルもまた変わり続けていくのが当然です。
以下は事前に必ず取り決めておきましょう。
一般的に「制作会社」と言って思い浮かべるのは、どんな会社でしょうか。
これらの「制作会社」に共通するのは、特定の専門分野を持ちながらクリエイティブな事業を行っている点にあります。
「フィンテックスが得意とする「制作」とは」では、フィンテックスが提供するサービスの一例をご紹介しました。お客様からの要望をそのまま鵜呑みにしてマニュアルを形にする・・という単純な「作成」ではない、マニュアルの必要性から考え、本当に必要とされるマニュアルをお客様とともに作り上げていく、そこにフィンテックスがこだわる「制作」の姿勢があります。
また、マニュアルを作る作業は、必要な知識や情報をユーザーに正確に伝えるために、文章やビジュアルを組み立てていく作業です。そこには、読みやすさやわかりやすさを考慮したさまざまな工夫が求められます。
「マニュアル人間」という少しネガティブな言葉が広く知られているため、「柔軟性」「創造性」とはかけ離れたイメージが湧きがちですが、「読みやすさやわかりやすさ」を追い求める創意工夫は、一種の「クリエイティブ」が詰まった作業だと私たちは考えています。
マニュアルを手に取る「ユーザー」のことを第一に考えたマニュアル制作。まさに私たちが掲げる「UCM (User Centered Manual)」の理念そのものです。
いかがでしたでしょうか。「制作」「製作」「作成」といった言葉の違いに着目しながら、「制作会社」としてのフィンテックスのこだわりをお伝えしました。
フィンテックスでは、マニュアルコンサルティングのほか、操作マニュアルや業務マニュアルの作成代行サービスを展開しています。マニュアルに関する課題をぜひお聞かせください。
つい読んでしまうマニュアル作成のリーディングカンパニー、株式会社フィンテックス
監修者
企画営業部 営業本部長 / 経営学修士(MBA)
<略歴>
フィンテックスにて、マニュアル作成に関する様々な顧客課題解決に従事。 金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。500社以上のマニュアル作成に携わる。また、複数の大企業でマニュアル作成プロジェクトの外部マネージャーを兼務している。 趣味は茶道。